鈴家の店を作るときに店の図面の厨房付近に当たる所に大きな枇杷の木がありました。実も沢山、実のっていて結構おいしく食べたりしていたのです。でもそれでは店が建たないの枇杷の木をしかたなく切りました。諦めてはいたのですが翌年の春には鈴家の裏山に無数の枇杷の若木が芽生えました。無数の種が落ちていたのでしょう。さて若木を育てて何年経ったら枇杷の実が食べられるのか気が遠くなるような話だったのですが、昨年の8年目の秋に花が咲いて小さな小さな実を持ったではありませんか。そして五月の今、ようやく色づきはじめました。「おまえの親を切ってしまったけどおまえは大事に育てるからね。」と語りかけたりしています。
昨年の秋 花が落ちて小さな実が現れた頃 まるで他の惑星に行ったような光景でした。